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  3. マイホームで再建築不可物件を選ぶメリットとは?

マイホームで再建築不可物件を選ぶメリットとは?

透明な豚の貯金箱と電卓

Q.マイホーム購入にあたり、再建築不可物件を検討していますがどのような物件になりますか?

今後のことを考えてできるだけ安くマイホーム購入を考えており物件を探しています。調べたところ再建築不可という中古物件があり立地エリアは悪くないのに価格がとても安く設定されていました。もちろんやっぱり注文住宅や建売にも惹かれるのですが、再建築不可物件にもいいものがあれば選択肢の一つにいれたいとおもいました。
マイホームは人生の中で一番高い買い物なので失敗はしたくありません。再建築不可物件メリット・デメリットも踏まえて教えていただけると助かります。

A1.再建築不可物件最大のメリットは「購入費用が抑えられる」こと

まず再建築不可物件について、さらっとご説明いたしますね。先ず建物を建てる場合、建築基準法で「敷地は道路に2m接していること」「道路幅は4m以上」という決まりが設けられています。このいずれかの基準を満たしていない場合、再建築不可物件に該当します。

そんな再建築不可物件の大きなメリットとしては購入費用が安く抑えられることです。建物の建て替えができないぶん、普通の不動産よりも需要が少なくなるのでわりかし安い価格で購入ができます。マイホーム購入にあたり、今後のことも考え、できるだけ費用を抑えたい場合、マイホームの値段が一番のハードルになっていると思いますので、これは嬉しいポイントですよね。

また、再建築不可物件の場合、資産価値や固定資産評価額が低い場合が多いため、固定資産税といった税金も安くなります。まずは安く抑えたうえで購入して、リフォームやリノベーションに費用をかけられるのも大きな特徴といえるでしょう。

A2.デメリットとしては「物件を建て替えられない」「買い手が見つかりにくい」こと

再建築不可物件の特徴として挙げたように、接道義務を果たしていないためその土地は救助活動が困難になると考えられます。この建築基準法が設立する前に建てられていた建物が該当するため再建築不可物件の中には築年数が古いものが多いといえます。劣化の激しい物件を購入しても修繕費用が後から結構かさむ可能性があり、地震や火事が発生して建物部分が全壊しても再建築はできないというデメリットがあります。

先ほどリフォームやリノベーションをするといいましたが、基本的に再建築不可物件でできる工事には限りがあり、大規模修繕や大規模な模様替はできないところが多くなります。

こうした建て替えができないという制限があるため、もし手放したいと考えたとしても、買い手が見つかりにくいというデメリットがあるでしょう。
さらに、再建築不可物件は担保評価価値が低いため、住宅ローンの融資が受けられないことも少なくありません。

A3.いずれ再建築不可物件を売却するなら

何らかの事情により引っ越しが必要になった場合やいずれ再建築不可物件を売却することになった場合のことをお伝えしておきましょう。
それには再建築不可物件を建物の建て替えができるよう、接道義務を果たす必要があります。
間口を広くし道路幅を4m以上にする方法や開口部を2m以上にする方法がありますが、そのような場合近隣の土地を一部買取らなければ自由に使えるとは限りません。
もしそのまま再建築不可物件のまま売却した場合売れ残る可能性は大きく、もし売れたとしても相当な低価格で取引されることでしょう。

ですから何としても再建築不可物件を建物の建て替え可能な物件にしなくてはならないのです。しかし通常の不動産売却では、再建築不可物件の相談や直接買取も行ってくれる不動産会社に相談することをおすすめします。

再建築不可や借地権などの特殊物件に対応!| 株式会社マーキュリー

再建築不可物件の場合はマイホームであってもいずれ売却することも想定し検討してみたほうがよいでしょう。

質問者さんがおっしゃるように、マイホームは人生の中で一番大きな買い物なので、悔いの残らないようにしてくださいね。
「住んでいる住宅を売却したい時はどこに相談する?」

再建築不可物件は将来設計も含めて検討しよう

ありがとうございました。再建築不可物件について一通り理解することができました! 再建築不可物件を購入する際のメリット・デメリットを交え、もし購入することにするなら、専門家の不動産業者に将来的な出口戦略についても相談しておこうと思います。