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子どもがボロボロのぬいぐるみをいつももってます

Q.ボロボロのぬいぐるみを離さないのですがどうしたらいいですか?

子どもが、クマのぬいぐるみを離したがらずどこにでも持ち歩きます。
家の中はもちろんのこと、家族でどこかに旅行に出かける時にも一緒にいないとダメです。
「途中でなくしたら大変だから」と何回言っても持っていくと聞かずに、それ以上ダメというと泣いてしまいます。

いつも持っているのでどんどんボロボロになってきますし、衛生的にも心配なところもあります。
どうしてこういう行動を取るのでしょうか?
そして、どうしたら解決できるでしょうか?

ブランケット症候群とは?

子どもさんがぬいぐるみをいつでも持ち歩くのは、ブランケット症候群と言います。
これはぬいぐるみに限らず、ブランケット、つまり毛布ということもあり、それでこうした名前が付けられています。
たいていの場合、幼児が気に入ったもの、特に身近にあるものを肌身離さず持ち歩いて、それがなくなるととても不安になってしまう状態のことです。

ブランケット症候群は「ライナスの毛布」とも呼ばれます。
スヌーピーの中に登場するキャラクターの一人であるライナスがいつも毛布を持ち歩いていることから、こうした呼び方もあります。
それだけブランケット症候群というのはよくあることで、世界共通の行動なのです。

これは病気というわけではなく、分離不安と呼ばれる現象と見られています。
分離不安というのは親から離れることで感じる不安と同じもので、誰にでも起こります。
その対象として親だけでなく、ブランケットやぬいぐるみが当てはまることがあります。

いわば、親の代わりのようなものと考えると良いでしょう。
そのため、触っていて気持ちが良い、柔らかい毛布やぬいぐるみが選ばれることが多いのです。

ブランケット症候群は成長とともに収まる

ブランケット症候群は子どもにとってよくあることですし、病気ではないので心配する必要はありません。
そしてたいていの場合、年齢を重ねると共に離れていくことになります。
多くの子どもは2歳から3歳くらいの時に、大きくても5歳くらいになるとブランケット症候群がなくなってきます。

ただし、ブランケット症候群自体は大人になってからも続くことがあります。
とはいえ、いつも同じぬいぐるみを持ち歩くというよりも、勉強するデスクの上にお決まりのものがないと落ち着かない、何かを抱きしめると落ち着くといった形になるものです。
こうして点を踏まえて、ブランケット症候群が見られるとしても特に禁止する必要はないでしょう。
衛生面での不安があるのなら、全く同じぬいぐるみをもう一つ用意し、一つを持っている時に別のぬいぐるみを洗って清潔に保つことができます。