Q.DIYと日曜大工の違いはなに?
最近よくDIYと聞きますが、日曜大工となにが違うのでしょうか?日曜大工しているという人がほとんどいなくなったように感じます。
どちらも同じように、木材を使って手作りしているように見えるので、時代で言葉が変わったタイプなのでしょうか??
A.木工作業メインの日曜大工と、木工含むその他の手作り作業はDIY
同じように見えますが、DIYと日曜大工には違いがあります。
①日曜だけ作業するのか
日曜大工という名前の通り、日曜日だけ作業するのが日曜大工です。DIYは中長期的な作業もあり、1か月丸々DIY作業することがあります。対応日が特定の日曜日だけなら日曜大工です。
②木工作業だけか、それ以外も含めるか
日曜大工は木工作業がメインです。DIYは木材以外にインテリアや布、コンクリートを使うこともあります。椅子を作ったり棚を作ったりするのであれば、日曜大工と言ってもいいですが、日曜限定なときの使い方になります。DIYは日曜大工に比べて幅広くいつでも対応するというイメージです。
③DIYはハンドメイドとも違う
DIYも日曜大工もプロではない素人が作業することを指しますが、ハンドメイドに関してはプロが関わっている場合があります。そのため、木材を使わないインテリアを作ったときに、DIYともハンドメイドとも言えますが、プロとしてお仕事されている場合はハンドメイド作品。素人の場合はDIY作品となります。
Q.DIYの魅力はなんですか?
最近ではホームセンターやネットショップなどでいろんな種類の家具やインテリアを安く購入できます。それでもDIYするのにはどんな理由があるのでしょうか?DIYにはどんな魅力があるのですか?
A.自分の思い通りに作れるところが魅力です
おっしゃる通り、欲しいものはなんでも安く手に入る時代ではありますが、あと10cm小さい棚があれば…とか、これがピタッとハマるボックスがあれば…などのあと少し痒いところに手が届かないときに、自分で作ればピッタリにできます。
ほかにも、ここのデザインは好きだけど、ここはもうちょっと…という自分の好みに合わせられるところも魅力です。
ホームセンターなどで材料が安く手に入るので、自分で作った方が安くできる場合もあります。
細かい作業が好きという人もいますし、できあがったときの達成感も魅力のひとつです。やってみるといろんな魅力が見えてくるかもしれません。
Q.DIYでなにが作れる?
A.やろうと思ったらなんでもできます!
なんでも作れると言っても家を建てることはできませんが、家のDIYであれば、クロスの張替えや床板の張替え、押入れをクローゼットにしたりベランダにウッドデッキを作ったりなど自分の好みにプチリフォームができます。小さいものだとラックや壁掛け、トレイ、傘立てなどならDIY初心者でも作れますよ。
ただ、素人ではできないところもあります。資格が必要になる工事は3つあります。
- 電気工事
- ガス工事
- 水道工事
DIYでやりたいと思ったことがある人は多いと思うのですが、電気のコンセントの増設は電気工事士という資格がないと行ってはいけません。もし素人が増設して火事が起きてしまったときは、火災保険が下りない場合があります。ガスや水道も同じで資格が必要です。
一般的な電球や電気のシーリングの交換、水栓機器の交換などは資格が必要ないため個人で交換しても問題ありません。
Q.DIYするときの流れを教えてください
A.まずは設計図。準備ができてから最後に作業。
最初はなにを作りたいのか、どういった形、素材、色などを決めていきます。こんなものを作りたいけど、どんな感じだとおしゃれになるかわからないというときは、google画像検索やPinterestで調べてみるのがおすすめです。イメージを膨らませて、分解した状態をメモしておきます。収納したい場所や設置したい場所などが決まっている場合は、大きくて入りきらないということになっては困りますのでしっかりサイズを測っておきましょう。初心者は作る順番もメモしておくと失敗を防げますよ。
設計図が完了したら買い物に行きます。家にあるもので作れるか作業に入る前に足りないものがないか確認しておきましょう。買いに行くときはぎりぎりのサイズではなく、少し大きめで購入するのがポイント。最初は真っすぐ切ることも難しいので、失敗しても調整できるサイズで購入しておきます。
次にカットを始めます。ホームセンターで購入した木材のカットの場合は、カットしてくれるところがあります。作業場を開放してくれていて、その場でDIYさせてくれるところもあるのでチェックしてみましょう。
カットが終わったらやすりでしっかりバリを取ります。やすりが甘いと引っかかったり、ケガをしてしまったりすることも。とくに小さいお子さんがいる家庭では角が少ない形状になるまでやすりかけしておくのがおすすめです。
塗料を塗ります。やすりの粉が残っていると塗りづらく凸凹してしまうので、しっかりゴミやホコリを取ってから塗っていきましょう。
乾かしたあと防水塗料やニス、ワックスなど用途に合わせてコーティングしていきます。しっかり乾かしたら、組み立てます。
Q.DIY初心者はなにから始めたらいい?
A.100均に売っているものでチャレンジしてみよう!
DIY初心者だと工具も設備も整っていないと思います。急に大きな箇所をDIYするとなっても揃えるものが多すぎて断念してしまうかもしれません。
最初は簡単な小さなものからチャレンジしてみるのがおすすめです。
ダイソーやセリアなどの100円ショップでDIY用の工具や木材が売っています。失敗しても100円なら…と思えると思いますので、最初は手ごろなところから始めて見ましょう。
調味料ラック
調味料の置き場がないとキッチンの台の上が乱雑になりがちですよね。自分の好みの調味料サイズにピッタリのラックがあったらとてもスッキリしそうです。
簡単な方法として、100均のすのこで調味料ラックを作ってみましょう。
必要なものはこちら
- すのこ・・・1枚
- ベニヤA4サイズ・・・1枚
- 木工ボンド・・・1本
- 釘・・・10本程度
- 紙やすり・・・適量
- 木工用のこぎり・・・1本
- トンカチ・・・1本
- メジャー・・・1本
なにも工具がなくても800円からはじめられます。
- DIYを始めるときは最初に図面を書きます。堅苦しく考えず最初はメモ書きくらいの気持ちで大丈夫。メジャーでささっと測ってメモしておきましょう。
- 調味料の高さを測り、取り出しやすい幅がどのくらい余裕があればいいか、実際に出し入れしてみて測っておきます。調味料の幅と落ちにくい高さも測っておきましょう。
- 準備ができたら必要なサイズに、すのことベニヤをのこぎりでカットしていきます。
- 切ったあとは紙やすりで断面を滑らかにしておきます。
- 釘を打つ前に一度木工用ボンドで板をくっつけます。
- 少し時間を置いてから釘で固定して完成です。
ワンポイントDIY
引き出しの取っ手をDIYするとっても簡単なDIYがあります。
100均にアンティーク調の取っ手が売っていますので、お好みで購入しておきましょう。
木製の引き出しの場合、引き出しを出すと内側に留めねじがついていると思います。普通のドライバーで取り外せますので留めねじを外していきます。
購入した取っ手が同じサイズであればそのまま取り付けるだけでOK。もしサイズが違う場合はねじ穴のマークを付けてドリルやキリなどで穴を開けておきましょう。
バリが出てしまったら引っかからないようにやすりがけをして、ねじ止めしていけばできあがりです。
リメイクシートでイメチェン
少しレベルアップしたいときは、リメイクシートを使ったDIYをしてみるのがおすすめ。100均には30cm×80cmから45cm×90cmなどのサイズタイプがあります。シートを張るときにローラーがあると上手く張れるので、100均にも売っているローラーも一緒に購入しておくといいですよ。
張りたい場所のサイズに合わせて購入しておきましょう。レンガ調や柄が連続しているタイプは長めに購入して、柄が合うところでカットできるように余裕を持たせておくことがポイントです。
張りたい箇所のホコリや汚れをしっかりふき取り、リメイクシートをカットしておきます。裏紙を剝がすときに手あかがつかないように気を付けましょう。
端を揃えたら裏紙を引き抜く形で引っ張りながら上からタオルで空気を抜いていきます。折り目やヨレがついているシートは入念にのばしながらゆっくり進めていきましょう。最後にローラーを使って圧着させていきます。長めにカットしていた不要な部分はカッターなどで取り除いて完成です。
Q.DIY初心者がやりがちなミスってありますか??
DIYを始める前にやりがちなミスを知っておきたいです。よくやりがちなミスがあれば教えてください。
A.曲がる・潰す・ゆがむ
最初は誰もが経験すると思うみすが、釘が折れ曲がってしまうことです。
トンカチで釘を打っていくと途中で曲がってしまって最後まで打ち込めなくなってしまいます。曲がってしまう原因は、最初にキリなどで穴を開けていないことや、釘に対して垂直に叩けてないことが考えられるでしょう。
潰してしまうのはねじ穴です。ドライバーでクルクル回していても空回りしていて、溝の部分が削れてしまうことを潰すと言います。
ねじ穴が潰れてしまったときは無理に引き抜くのは至難の業。ねじ穴に輪ゴムを入れて上からドライバーを指して回してみると、すんなり回ることがあります。そもそも潰さないように回し取るときでもしっかり押し込むようにして回すのがポイントです。
ゆがむのは木材をカットするときのことです。のこぎりを使って手動で切るときはしっかり固定できていないとゆがみやすいので注意しましょう。ソーガイドという、のこぎり補助道具を使ってゆがみを防げます。安価なものだと500円くらいから売っていますので、ゆがみやすいときは使ってみるといいかもしれません。また、のこぎりが苦手な人は、ホームセンターで購入したときにカットサービスがあるところを利用するのがおすすめです。